2011-06-06
2011-06-06
食肉の生食取扱注意!
日本食品衛生協会より食肉の生食取扱注意!として食肉の提供にあたっては、十分に
ご注意下さい。とあり、国の定めた「生食用食肉の衛生基準」に沿って加工された食肉
(馬刺し等)ついては、生食用として提供でき掲示が必要。と改めて通達が来ましたが・・・
以前のブログで、焼肉店は生食用でない肉を生食で提供して責任を問われ、その肉を
卸した業者も生食ではないと言いながらも店舗で生食で出していたことは知っていた等
企業のあり方や被害者より自己保身の醜い責任の擦り合い的コメントを掲載しましたが
国が定めた厚生労働省のいう全国適合施設は13箇所しかなく、そのいずれの施設でも
馬肉しか出荷されていないというのが現状であるならば事実上、日本には牛肉など承認
された生肉は存在しなかったと言う事にもなります。
その点でいえば、今回起きた管理基準がない生食肉の扱いは日本の食文化に対しては
今後も大きな問題となります。なぜなら市場にごく普通に出回っている大衆食品について
その管理方法につき一定のルールを設けなかったのは国の責任とも言えないでしょうか。
当然ながら厚生労働省は、その対象となるべきでしょう。(被害者側が訴訟すればですが)
食肉の生食はカンピロバクターやO157、O111などの腸管出血性大腸菌等の食中毒を
発生させる恐れがあり死亡にいたる危険性もありますので、自己責任で食して下さいとは
言えませんが、今回の事件を経験にして提供する側の安心・安全としての責任は勿論の事
提供される側にも十分に認識した上で注意して頂き、共に教訓として行きたいものです。