2011-10-21
2011-10-21
ユッケよ さようなら~!
浦河保健所で、食肉卸業者・販売店・焼肉店を対象に「生食用食肉の規格基準等」に関する
説明会があり、私も食品衛生指導員として要請があり出席いたしました。
4月に発生したチェーン店での食中毒事件(4名死亡)を受け規格基準が変更となりました。
大きな違いは、原料肉の取扱い規定があり密封後の加熱殺菌と
その記録、取扱者に資格要件が必要で専用の洗浄・消毒設備が必要 成分規格、生食用食肉
は、腸内細菌科菌群が陰性でなければならない。 等これ以外にも細部
に渡り規格基準が厳しくなり、仮に基準を満たしていたとしても腸管出血性大腸菌やサルモネ
ラ属菌等の一部の食中毒菌は、家畜内の腸内に存在する事から完全に除去する事は困難で
す。よって消費者に対する注意喚起に関わる表示基準として「一般的に食肉の生食は食中毒
のリスクがある旨」及び「子供、高齢者その他に対する抵抗力の弱い者は食肉の生食を控える
べき旨」が規定されており、早い話が、「食べるな!」「提供するな!」が本当の基準変更とも
取れるでしょう。
現在、北海道ではこの基準を満たしている加工業者・適合規格店舗はないとの事で、もし
焼肉屋さんに行かれた時に、生肉(ユッケ・牛刺し・牛のたたき等)の提供があった場合!?
くれぐれも自己責任として気をつけて下さい。それが規格外であったのなら食中毒に関わら
ず提供者は行政指導や処分を受ける事になります。
この事からも・・・私も大好きだった「ユッケ」や「レバ刺し」など、さようなら~ですね!